富士登山初心者の不安解消アドバイス、吉田ルート&富士北麓駐車場 

ハイキング

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平成31年4月から富士北麓駐車場は ”富士山パーキング” となりました。

初心者の富士山登山について、できるだけわかりやすく、スタートから頂上までを案内していきたいと思います。 

初めて富士山に登るというのは、いろいろな点で不安ですよね。 

その不安を少しでも少なくできるよう、それぞれの場面での注意点や不安の解消のためのアドバイスを織り込みながら進めていきたいと思います。 

今回は、山梨県側の最もポピュラーで人気があり初心者向けと言われている吉田ルートのコースを案内します。

富士山登山のコース

富士山登山には、どんなコースがあるのでしょうか?

富士山登山のコースは、4コースあります。

・山梨県側の吉田ルート 

・静岡県側の須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルート

です。

それぞれのルートにどんな特徴があるのでしょうか?

簡単に、説明します。 

吉田ルート

吉田ルートは、富士スバルラインの五合目から登るコースです。

ちょっと硬い話ですが、環境省の関東地方環境事務所の出している資料で、ここ数年の統計を見てみたところ約60%の人が吉田ルートを利用していたとなっています。 

つまり、富士山に登った半分以上の人が吉田ルートを利用したということです。 

また4コースの内、売店・救助所・山小屋が一番多いのが吉田ルートですので、初心者でも安心です。

須走ルート

4コースの中では、登山者数的には3番目のルートです。

吉田ルート出発地の五合目の標高は2,305m、須走ルート出発地の標高は約1,970mで若干標高が低い分、吉田ルートより時間がかかります。 

このコースは本八合目で吉田ルートと合流するコースで、登山者数が少ないことから 八合目までは 空いていますが、吉田ルートと合流してからは混雑します。 

富士宮ルート

吉田ルートに次ぐ登山者数の多いルートです。 

山頂までの距離は短いですが、その分高山病に注意する必要があります。

しかし、何と言っても 剣が峰が近いというのが いいですね。 

御殿場ルート

御殿場ルートは長い距離を歩くルートで、その分高山病のリスクは低いと言えるでしょう。

混雑しないのはいいですが、七合目までは山小屋やトイレがないですし、頂上まで時間がかかることを覚悟しなければならず体力が必要です。 

御殿場新五合目に無料の駐車場があり、マイカー規制もされていないのは魅力です。 

 

初心者には富士宮ルートもいいですが個人的には、吉田ルートをお勧めします。 

今回案内するのは 

「マイカーを富士北麓駐車場 富士山パーキング に停め、シャトルバスで富士スカイライン五合目に行き、そこから登山を開始し、七合目の山小屋に1泊し頂上を目指す。」 

という吉田ルートの案内です。 

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登山開始

駐車場

吉田ルートの登山開始は富士スカイライン五合目が出発地ですが、富士登山シーズン中はマイカー規制されているので、直接富士スカイライン五合目に車で行くことができません。 

よって、マイカーで行く場合は、 

    「富士北麓駐車場」  富士山パーキング

を利用して、シャトルバスで富士スカイライン五合目 まで行きます。 

シャトルバスに乗って富士スカイライン五合目まで所要時間は45分です。 

富士北麓駐車場 富士山パーキング は、有料です。

マイカー規制期間中1台1回につき1,000円です。 

シャトルバスは、往復2,000円(小人半額)です。

山梨県立富士北麓駐車場 富士山パーキング についてはこちらをクリック⇒⇒山梨県立富士北麓駐車場 

富士北麓駐車場駐車場 富士山パーキング 利用案内・シャトルバス時刻表については 

こちらをクリック⇒⇒富士北麓駐車場駐車場利用案内・シャトルバス時刻表


富士北麓駐車場駐車場 富士山パーキング のバス停で
富士山五合目行バスを待っている人達


富士北麓駐車場 富士山パーキング 観光案内所

富士北麓駐車場 富士山パーキング を午前9時30分に出発するシャトルバスに乗りました。 

バスは 順調に 走行し、予定通り午前10時15分富士スカイライン五合目に到着しました。 

残念ながら、生憎の雨模様です。 

この日の天候は少しずつ良くなると言う予報もあったので決行しましたが、雨がきつくなるといった情報があれば、3,000m級の富士登山は断念することも考えなければなりません。 

富士山五合目


富士スカイライン五合目

ここで、早めの軽い昼食と高山病のリスクを下げるべく約2時間休憩を取りました。 

富士スカイライン五合目は、標高2,305mあり 「高山病に注意」 しなければならない高さです。。そのために 「身体を慣らす」 必要があるのでここで 「1~2時間休息」 を取ることは大切です。 水もこまめに摂りましょう。

 

高山病について、詳しくは別のブログで書いているので こちら をクリックしてください。 

登山道入口で 美しい富士山を後世に引き継ぐため 

    「富士山保全協力金 1,000円」 

が必要です。協力金を払うと記念品(木札)が貰えます。木札を提示すると色々な優待が受けられます。 

富士山レーダードーム館やふじさんミュージアムなどは木札提示で無料になります。 

優待施設についてはこちらをクリック⇒⇒ 記念品(木札)優待施設

五合目出発

午後0時20分富士スカイライン五合目を出発。 


スマホの時間は12:20です。

2時間休息を取っている間、雨が止むことを願っていたのですが、止むことなく小雨の中を合羽を着て出発しました。 

歩き始めて16分(午後0時36分)泉ケ滝に到着、分岐に出るので右の登りへ進みます。 


泉ケ滝 

吉田ルートの標識は、黄色のラインが入っていますので間違わないようにしてください。 


吉田ルートの標識

ちなみに、 

「須走ルートは赤色」・「富士宮ルートは青色」・「御殿場ルートは緑色」 

です。 

天候の悪い中を登山者が、列を作って登っていきます。 

富士山を登る行列

ここで、登り方のアドバイスです。まずは無理のないペースで登るということです。 

特に若い人は、初心者でも体力があるのでついついオーバーペースになりがちです。 

高山病のリスクも増すのでペースはあくまでゆっくりというのが基本です。 

そのためには、一歩一歩の歩幅を小さくしましょう。 

特に背の高い人は足が長いので歩幅を大きく取りがちですが、足の筋肉を使いすぎる事にも繋がるので、小股で登ることを意識しましょう。 

今日のような雨や夜露で足場が濡れている場合、非常に滑りやすくなっているので特に注意しましょう。 

富士山は標高も高いですし、長丁場なので省エネで登り、体力を温存することが大切です。 

そして、適度に休憩を取るようにしましょう。 

目安としては1時間に10分程度休憩することが、理想かなと思います。 

ただ、写真にあるように数珠つなぎになって、休憩できるスペースが確保できない所も多いので、山小屋前やスペースのある場所で臨機応変に休憩を取りましょう。 

この日のように天候が悪く、気温もあまり上がらない日でも、熱中症対策と高山病対策のためこまめに水分を摂りましょう。 


気温17℃でした。

水分補給は、大切なので2ℓぐらいは持っていきたいところです。 

しかしその分荷物が重くなるので体力に自信のない人は、売店で購入する事も選択肢のひとつですが、 500mℓ のミネラルウォーターが 4~500円もしますよ!

今日のように、運悪く雨になった場合は、特に天気予報をこまめに確認するようにしましょう。 

山小屋「鎌岩館」

午後2時50分、本日宿泊する山小屋「鎌岩館(2,790m)」に到着しました。 

富士スカイライン五合目を出発してちょうど2時間30分です。 


鎌岩館

鎌岩館は、個室のある山小屋で今日は、その個室を予約していました。 


個室でくつろいでいます。

相部屋は、こんな感じです。  寝袋が並んでます。


個室から見た相部屋

山小屋での注意点ですが、 

山小屋では、多くの人が雑魚寝状態で就寝しますので、静かに過ごさなければなりません。 

トイレに行く人や、いびきの人などで熟睡はできないと思った方がいいでしょう。 

山小屋では、トイレは一旦山小屋を出て別になっている所が多いのでトイレの場所は確認しておきましょう。 

富士山のトイレは、有料(協力金)で1回100円~300円必要です。宿泊している山小屋は、無料だと思います(鎌岩館は無料)。 

山小屋では、水が貴重なので風呂はもちろん、シャワーもありません。洗面もないと思ってください。 

歯磨きをしたい時は、トイレやその付近で磨き、持参した水ですすぎます。 

睡眠時、音は少々気になりましたが、今回は個室だったので雑魚寝のように隣がひっついていなかった分、寝やすかったです。 

個室のある山小屋について詳しくは、別のブログで書いているので  こちら をクリックしてください。

2日目ご来光

鎌岩館からのご来光は 

7/1~7/31の間は 4:40~4:55 

8/1~8/31の間は 5:00~5:10 

9/1~9/10の間は 5:15~5:25

です。頂上でもほぼ同じぐらいの時間にご来光が見られます。 

頂上でご来光を見る時

ほとんどの人は、頂上でご来光を見たいので早い時間に起きて出発しています。 

頂上でご来光を見るためには、七合目を午前0時~午前1時ぐらいには出発する必要があります。

特に週末は混むので、早目に出なければ、渋滞して頂上までたどり着く前に太陽が昇って来てしまうことがあり、注意が必要です。 

ベストな位置でご来光を見たいのであれば、やはり平日の方が確実だと思います。 

宿泊先の山小屋の人にアドバイスを受けるのもいいと思います。 

頂上でご来光を見に行く場合は、出発時、真っ暗なのでヘッドランプが必需品です。 

ヘッドランプは色々な種類があり、初めてだとどんなものを選んだらいいか迷いますよね。 

選ぶ基準としては、 

    重さ、光量、使用時間 等です。 

重さに関しては、軽い方がやはり楽です。 

普段あまり使わないのであれば光量は、100ルーメン以上あればいいと思います。 

富士山登山は、周りにも沢山人がいるので結構明るいですしね。 

今のヘッドランプは照度調整機能が付いているのがほとんどなので、必要な明るさに調整する事で電池の消費を抑えることにも繋がります。 

電池式や充電式もありますが、出発時は新品、満タンにして予備電池を用意しておくと安心です。 

耐塵・防滴機能も確認してください。 

山小屋前でご来光を見る時

ご来光を山小屋前で見ることにしたので午前4時に起床しました。 

しかし朝起きても、天候は良くありません。 

午前4時44分少し明るくなってきましたが、結局この日はご来光は見ることができませんでした。 


午前4時44分鎌岩館前 

鎌岩館出発

午前5時ごろ足元も明るくなり、ヘッドランプのお世話にならなくてもいい時間に鎌岩館を出発。 

鳥居荘(2,900m)、東洋館(3,000m)を経て 


まもなく鳥居荘


東洋館

午前5時27分、急に青空が広がってきました。 


雲が抜けた七合目と八合目の間

喜んでいるのもつかの間、午前6時5分、八合目の太子館前(3,100m)に到着した時には、また雲が覆ってました。 

七合目の鎌岩館を出て約1時間で着きました。天候以外は、ここまで順調です。 


太子館

ここで少し休憩を取って、水分補給をしてから更に進んでいくと太陽らしき丸い光がぼやけて見えます。


薄っすら太陽が!

そうこうしていると、午前7時2分八合目の白雲荘(3,200m)に着きました。太子館から約1時間です。 


白雲荘

ここでも休憩を取り、その後午前7時24分元祖室(3,250m)を抜け、午前8時21分富士山本八合目のトモエ館(3,400m)までやって来ました。 


元祖室


トモエ館

トモエ館を抜けると須走ルートとの合流地点の胸突江戸屋(3,400m)があります。 

ここで須走ルートと合流するので混雑することが多いのですが、平日でもあり、ご来光を見る人達と時間帯もずれていたので、混んでいませんでした。


胸突江戸屋前

この時青空が広がってきました。 

午前8時44分、合流して進んで八合五勺まで来たところに、御来光館(3,450m)があります。 

吉田ルートと須走ルートが合流した所から標識は、吉田ルートの黄色と須走ルートの赤色の両方のラインが入っています。 


黄色と赤色の2ルートの標識

御来光館前で休憩を取った後、更に進んで行った午前9時14分、鳥居が見えてきました。 

鳥居が見えると神社が近い、頂上が近いと思い、一気にテンションが上がってきます。


鳥居

鳥居を抜けるとすぐに九合目に着きます。 


鳥居前
(午前9時28分) 


九合目標識
(午前9時34分)

更に40分進んだ所に立派な狛犬と鳥居があります。 


狛犬と鳥居

頂上

ここをくぐると、いよいよ 

    富士山頂上浅間大社奥宮 

に到着です!


富士山頂上浅間大社奥宮

午前5時に出発し、午前10時20分到着です。 

休憩を多めに取っていたので、5時間20分かかりました。 


富士山頂上奥宮

初心者や体力的にやや不安のある人は、早めに出発してゆっくり時間を掛けて、休憩を取り水分補給も忘れずに登ることが、結局高山病にもならず、ばてることなく登り切れることだと思います。 

ひとまず、ここで一息ついて″剣が峰″を目指しましょう。 

富士山頂上奥宮の前をさらに進むと先の方に剣が峰が見えてきます。 

その手前左手に見えるのが、先程とはまた別の富士山頂上奥宮と頂上富士館です。 


右奥が剣が峰、手前左手が富士山頂上奥宮と頂上富士館 
 

更に進むと、御殿場ルートの下山口があります。 


御殿場ルート下山口
(午前10時56分) 

この御殿場ルート下山口の所に奇妙な石碑が立っています。 

それは 

    「富士山髙さ三七七八」と刻まれた石碑です。 


富士山髙さ三七七八の文字

1887年に「平板測量と三角法」を使って測量した時のものだそうです。 

ちなみに、現在3776mになったのは、1926年に再測量した結果3775.63mとわかったからです。

石碑を過ぎると頂上富士宮館が見えてきてその横が頂上浅間大社奥宮です。


頂上富士宮館
(午前11時03分) 


頂上浅間大社奥宮

頂上浅間大社奥宮の鳥居をくぐると富士山頂郵便局があります。 

この郵便局は、7月10日ごろ~8月20ごろまで開局される”日本一高い所にある郵便局”です。

富士山頂オリジナル商品の販売もあります。また、登山証明書も発行しているので、興味のある方は是非立ち寄って下さい。 


富士山頂郵便局 

更にすぐ横には、富士宮ルートの登山道があります。


富士宮ルートを下山する人達

この先を進んで行くと剣ヶ峰までの最後の上り坂(剣ヶ峰馬の背)です。 


剣ヶ峰馬の背 

ここの斜面は、固い岩盤の上に砂が載ったとても滑りやすい 急傾斜なので注意が必要です。 

下りなどは特に転倒に注意して下さい。 

ついにたどり着きました!!

    日本最高峰富士山剣ヶ峰 3776m 

です。 


日本最高峰富士山剣ヶ峰
(午前11時45分)

日本で一番高い所に立った瞬間です。 

ここでは、こうして記念写真のため、行列ができています。週末など混雑している時は、相当な待ち時間を覚悟しなければなりません。 

一人で登ってきてる人もいますので、次の人は写真を撮ってあげましょう。 

頂上には、気象庁の富士山特別地域気象観測所があります。


富士山特別地域気象観測所

以前富士山レーダードームのあった所です。35年間富士山頂で活躍した後、役目を終え、現在レーダードームは 

    「富士山レーダードーム館」として 

「道の駅富士吉田」前にあります。 


富士山レーダードーム館

先程も少し触れましたが富士山保全協力金 1,000円を払った時の記念品(木札)で無料で入れました。(富士山レーダードーム館の入場料は、大人610円) 

記念写真も終わりせっかくなので、お鉢巡りをしたいと思います。

お鉢巡り

お鉢巡りとは、火口の周りを一周することです。 

一周は約2.4Kmありますが、既に吉田ルートで登ってきた富士山頂上浅間大社奥宮から剣ヶ峰まで巡っているので、あと半周です。 

今回は、右回りで火口を巡りちょうど一周に当たる富士山頂上浅間大社奥宮を通り過ぎ、その先にある吉田ルートと須走ルートの下山口まで巡ります。 

巡っていると、左側に火口が大きく口を開けているのが分かります。 


火口 

お鉢巡りはほぼ平坦で、一周巡るのに約1時間30分かかります。

今回、剣ヶ峰から吉田ルートと須走ルートの下山口までは、34分で巡って来たのでやや速いペースでした。 


吉田ルートと須走ルートの下山口
(午後0時19分) 

下山

ここからは、延々とジグザグになった下りを降りていくことになりますが、一ヶ所だけ気を付けなければならない所があります。 

それは、吉田ルートと須走ルートが分かれる場所で、間違って須走ルートを下りてしまったら吉田ルートには戻れませんので、富士スカイライン五合目に行けません。 

場所的には、八合目下江戸屋(江戸屋)付近です。左に行くと吉田ルート、右に行くと須走ルートの標識があります。標識にも下江戸屋分岐と書いてあります。 

富士スカイライン五合目に行けなければマイカーのある富士北麓駐車場 富士山パーキング にも戻れません。 

須走ルートの降り口から富士北麓駐車場 富士山パーキング までタクシーなんてことになりますので、そこの1ヶ所だけは、標識を見落とさないようにして下さい。 

聞いた話ですが、標識を見らずにベテランらしき人について行って、その人が須走ルートで下りる人だったので間違えたと言う話を聞きました。 

人任せはダメですね。 

今日は、ガスが掛かっていて景色も殺風景でした。殺風景の下りを延々と下りるのは少々辛いです。 

天気が良ければ、景色も楽しめたのですが、、、


殺風景な下り
(午後1時30分 )

午後3時44分富士スカイライン五合目に戻ってきました。


前日、出発時に写真を撮った看板 の所

吉田ルートと須走ルートの下山口から3時間25分かかりました。 

今回の下りは、ガスによって景色も良くなかったため、脇目も振らず下りて来たので予定より少し早かったかなと思います。 

帰路

富士スカイライン五合目から富士北麓駐車場 富士山パーキング 行きのバスに乗り帰路に着きました。 

車窓から見た富士山が綺麗でした。 


帰りのバスの車窓から見えた富士山

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まとめ

最後まで見ていただきありがとうございました。 

今回は、天気も悪く景色のいい所がほとんどありませんでしたが、天気が良ければ絶景を楽しめると思います。 

次回は、天気の良い日に行って絶景の富士山を紹介したいと思います。