宝塚音楽学校の不文律とは?廃止決定の校則より怖い暗黙ルール!

エンタメ

 

兵庫県宝塚市にある宝塚歌劇団のタカラジェンヌ養成所となる宝塚音楽学校には厳しい不文律が存在しました。

厳しい校則やルールのある学校はよくあることですが宝塚音楽学校に存在した規則は不文律とよばれる暗黙のルールでした。

今般その不文律が見直されました!

宝塚音楽学校の不文律とはどういうものだったのか、「宝塚音楽学校の不文律とは?廃止決定の校則より怖い暗黙ルール!」と題して廃止される校則規則を公開します。

 

スポンサーリンク

宝塚音楽学校の不文律とは?

そもそも不文律とは何なのでしょうか?

その集団の中で、暗黙のうちに守られている約束ごと。 

引用元:大辞林

 

つまり宝塚音楽学校の中で暗黙のうちに決められたルールであり生徒間で受け継がれてきた約束ごとなのです。

宝塚歌劇団の団員養成を目的として宝塚音楽学校は1913年に創立され100年以上の歴史と伝統があります。タカラジェンヌになりたければ宝塚音楽学を卒業しなければなりません。音楽学校の不文律はその中で受け継がれてきた伝統であったのでしょう。

宝塚音楽学校は2年制の学校で上級生を「本科生」とよび、下級生を「予科生」とよびます。本科生が予科生に生活態度を1対1で指導するという伝統があります。

時代と共に内容も変わっていくべきでしたが、宝塚という伝統と品格を守るための不文律がずっと残っていたのかもしれません。

文章化はされていませんが延々と生徒から生徒へ受け継がれてきた不文律。どんなものがあるのか詳しくみていきましょう。

 

宝塚音楽学校の不文律一覧を全て公開

宝塚音楽学校の不文律一覧を順番にみていきましょう!

挨拶をする

挨拶はどこの社会でも大切なことで当然といえば当然です。挨拶は気持ちの良いものです!幼稚園や小学校でもまず挨拶をしっかりできるように教えますよね。

ところが宝塚音楽学校の場合の挨拶は特別で、、

  • 予科性が本科生を見かけたら、遠くの方にいる本科生に大声で挨拶をしなければなりません。

また、ご存じかもしれませんが有名な話で、、、

  • 上級生が乗っている可能性がある阪急電車に一礼をする!

この阪急電車が通る時の挨拶は「車掌さんへのお礼の気持ち」の他に乗車しているかもしれない本科生への挨拶で、あとで本科生から叱られないようにとの意味もあったといいます。

 

「車掌さんへのお礼の気持ちでした。『私が乗っていたのにあいさつがなかった』と後で本科生から叱られないようにという理由もありましたが……」

引用元:朝日新聞

 

予科顔

予科顔とは

  • みけんにしわを寄せて口角を下げる

表情のことです。へらへらせずに、「真剣な顔」にすることだそうです。いつもピリピリしないといけないのでむずかしそうですね。

 

予科語

予科語とは

  • 本科生への返事は「はい」または「いいえ」に限定された返事のことをいいます。

いい訳や口答えはできないということでしょうか?ちょっと私には理解できない決まりです。

 

謝り方(連続謝りをする)

  • ルール違反した予科生が謝る時には、他の予科生も違反を自主申告する「連続謝り」

が決まりのようです。ルール違反はいけないことなので謝るのは当然ですが同じ違反をしていた人も自主申告して「連続謝り」しなければならないのも厳しいですね。

 

校内清掃

予科生の朝の日課に校内掃除があります。掃除場所は個々の予科性の分担制で前年の担当者がマンツーマンで掃除方法から生活態度まで指導します。

さらに5年ほど前から予科生が反省などを書いたノートを本科生に提出する習慣ができたそうです。

提出したノートに反省や質問などが多く書かれていたら評価が高くなったそうで、そのため睡眠時間を惜しんでノートを作成した予科性もいたとか。

過度な提出で身体を壊した予科性もいるという情報もありました。

 

歩き

歩きとは?

その日の反省を指導係の本科生に伝えるため、放課後夜9時ごろまで廊下を往復して指導係が現れるのを待つことです。

反省を指導係の本科生に伝えるにしても何故時間を決めていないのかわかりません。長く待たせるのも本科生の意思ひとつでいじめにもなることですよね。

朝日新聞の記事によると数年前に身体を壊した予科性がいたことで調査し、本科生の指導を見直すことになったようです。

 

スポンサーリンク

宝塚音楽学校予科生の他の不文律を公開

 

 

  1. 廊下を歩く時は壁側を素早く歩き、角では直角に曲がらなくてはならない。
  2. 阪急電車に乗る時は最後尾に乗らなければならない。
  3. 阪急電車に乗って席が空いていても座らない。
  4. 地味な服を着なければならない。(予科服というようです)
  5. 紙袋を持ち歩く時は、阪急の紙袋を使う。
  6. 阪急宝塚駅から宝塚大劇場を結ぶ通称「花の道」を歩いてはいけない。
  7. 寮内では音をたてないようにする。目覚まし時計や、電子レンジの音などもダメ!
  8. 新幹線、飛行機の中で寝てはいけない・ブラケットを使わない・雑誌、本を読まない。
  9. 昼食は静かに予科ルームでとる。
  10. 本科生より先に寮の風呂に入るが、髪の毛一本残さないようにして出る。

 

予科生には以上のような不文律(暗黙ルール)があるようです。
さらに本科生の指導方法に「爆弾ノック」というのがあります。聞くだけで恐ろしいビックリする呼び方ですね。

爆弾ノックとは、本科生が真夜中に予科生の部屋にやってきて「厳しいお説教」をすることです。

 

スポンサーリンク

 

こうしてみていくととても厳しい不文律ですが、今の時代には馴染まないルールが多すぎますね。これらの不文律が本当なら、本科生のストレスのはけ口のようにも映ってしまいます。

こうした厳しい不文律ができた背景には宝塚歌劇団としての誇りや舞台人としての修行と位置付けたものがあったのでしょう。

例えば宝塚の大舞台で多数の踊り子が一糸乱れず演技をするのは一体感が必要です。厳しい指導に耐えてこそお互いの一体感が構築されるのかもしれません。

廊下の端を歩くのも修行のひとつで、狭い舞台袖でぶつからないよう日頃から身につけておくためのものなのでしょうか?

 

不文律とよばれるこれらのルールは、宝塚音楽学校が決めた校則ではなく、生徒たちの自主的な考えから生まれたそうです。

時代と共に変わってきてはいるようですが、まだまだ今の時代に馴染まないものがあるのも事実です。それぞれに先輩が必要と思い定められたルールだったのでしょう。

見直しや廃止される不文律

♦ 遠くの先輩には目礼に見直し
♦ 阪急電車への挨拶の廃止
♦ 予科顔の廃止
♦ 予科語の廃止
♦ 校内清掃のやり方の見直し
♦ ノートの提出の廃止 

 

これからもより一層すばらしい宝塚歌劇団を目指し、宝塚音楽学校の劇団員が充実した学校生活を送れるように変わっていってもらいたいものです。

宝塚音楽学校公式サイトは⇒⇒⇒こちらをご覧ください

 

スポンサーリンク

見直しについて世間の反応は?

今回の見直しについて次のような意見もありました。

学校にはいま「なぜ伝統をつぶすのか」という、見直しに反対する声も相次いで寄せられています。

引用元:NHK

 

それに対して宝塚音楽学校の広報担当は次のような回答をしています。

宝塚音楽学校 広報担当者
「舞台人としての指導をすることに変わりはありません。団体として1つの舞台を作り上げるという性質から、協調性、あるいは上の方針に従うという要素はなくすことはできず、制約なしに自由気ままな学校生活ということにはなりません。ただ、時代が変わっていることも踏まえながら、是々非々で、改善を進めていきたいと考えています」

引用元:NHK

 

基本的な考えは変えず時代が変わっていることも踏まえながら、宝塚音楽学校の改善を進めるということでしょう。

他にもいろんな意見があったのでまとめてみました。

 

企業にも言える事だけど、時代と共に昔は当たり前だった事が当たり前じゃなくなるんだよね。 捉え方は人それぞれだけど… 良い意味での変化なら仕方ないけど… どーなんだろうか?

 

「伝統をなくすな」との抗議電話が多いそうだが、ファンが “伝統” と決めつけて生徒に押し付けるのはどうかと思う。

 

宝塚音楽学校がなぜ厳しいかというと、歌って踊って芝居する彼女らを芸妓や舞妓やショーガールや売春宿と一緒くたにならない、されないために厳しい管理が要ったんだよね。

 

どこかからクレーム出てたの? 本人達は宝塚音楽学校という伝統がある特殊な世界へ入ったものとして納得してると思うのだけど……? また外野からなのかしら?

 

生徒手帳や校則が無く傳統が生徒を規律するといふのはイギリスのいはゆる不文憲法に似てゐます。傳統を引き繼ぎながら不合理な點は少しづゝ改めて行くといふ宝塚︀音樂學校の方針は正しい。

いろいろな意見はまだまだありましたが、皆さんはどう思われたでしょうか?

 

スポンサーリンク

宝塚音楽学校の不文律 まとめ

宝塚音楽学校には時代にあわない不文律(暗黙ルール)がいろいろありましたが、見直されるようですね。廃止される不文律が多いようです。

様々な意見があり宝塚歌劇団も少しずつ変わっていくのかもしれませんが素晴らしい舞台だけは変わらずみせてほしいですね!

男役志望の身長基準についてはこちらでまとめています。

 

宝塚男役の身長基準や決め方は?過去のトップスターの身長を調査!