京都御所は現在、通年事前申し込みなしで一般公開しています。
気軽に行けるようになった京都御所を「京都御所見学に行ってきた!見学ルートの見どころや所要時間は?」と題してアクセスもあわせ紹介します。
京都御所の基本情報
- 住所:京都市上京区京都御苑内
- 電話:075-211-1215(宮内庁京都事務所参観係)
- 営業時間:9月及び3月 9:00~16:30(入場は15:50まで)
10月~2月 9:00~16:00(入場は15:20まで)
4月~8月 9:00~17:00(入場は16:20まで)
- 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/4)、行事等が行われる日
- 京都御所ホームぺージ
- 地図
- 京都御苑の略図

出典:宮内庁ホームページ
京都御所は京都御苑の中にあります。大きさは東西が約250m、南北が約450mもあります。
1855年(安政2年)に再建されたもので一部は平安朝の古い時代の制度、しきたりを手本にしています。
京都御所には建礼門の他、全部で門が6門あります。建物は紫宸殿(ししんでん)をはじめ御車寄(おくるまよせ)、清涼殿(せいりょうでん)、小御所(こごしょ)などがあります。また優雅な庭園の御内庭(ごないてい)もあり見どころがいっぱいです。
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京都御所の公開(参観)順路
京都御所公開順路:宮内庁ホームページ
京都御所の公開(参観)順路は上の地図の赤色の → で示された順路を進みます。
京都御所の西側にある清所門で受付をし順路通りに回ります。
御車寄 → 諸大夫の間 → 新御車寄 → 建礼門小御所 → 御常御殿 → 御内庭
と回り清所門に戻ってきます。
公開(参観)順路の見どころ
京都御苑から清所門での受付、公開(参観)順路を順を追ってみていきましょう!
今回は京阪電車の「神宮丸太町駅」から京都御所を目指しました。
「神宮丸太町駅」の3番出口を出た所に鴨川があり丸太町橋を渡り西に進むと北側に京都御苑が見えてきます。しばらく西に進むと京都御苑の堺町御門があります。
堺町御門から京都御苑に入り北に進むと京都御所の清所門があります。ここが一般公開の受付です。
A神宮丸太町駅、B堺町御門、C清所門
A神宮丸太町駅~B堺町御門までは約12分(約900m)です。
B堺町御門~C清所門までは約14分(1.1Km)です。

堺町御門
堺町御門を入ると京都御苑です。京都市内とは思われない厳かな雰囲気の場所でじっくり時間をかけて砂利道を進みました。

堺町御門に入る所に「京都御苑」と書かれた表札

広々とした京都御苑は静かで厳かな雰囲気です
今年は暖冬なので2月の初旬でしたが一部梅がきれいに咲いていました。

きれいに梅が咲いていた。
春になれば京都御苑内にある桜もきれいに咲き誇ります!
京都御苑の桜や御朱印については京都御所の一般公開とアクセス、京都御苑の桜や御朱印・駐車場情報!をご覧ください。
堺町御門から京都御苑内を北に進んだ所に「建礼門」があります。
建礼門は天皇皇后両陛下や外国元首級のみしか通るこができません。最も格式の高い門です。

建礼門
また、京都三大祭りのひとつである葵祭の際には建礼門前に有料観覧席が設けられ、ゆっくりと葵祭の行列を観ることができます。
葵祭の有料観覧席については葵祭のルートと有料観覧席情報!をご覧ください。
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建礼門から更に北に進むと京都御所の一般公開の受付がある清所門があります。
清所門に皇宮警察とおもわれる車が停まっていました。警戒に回っているのでしょう!

車の中には警察官が乗っていました。
清所門に着きました。

清所門
中に入ると受付がありますが特に住所や名前を書く用紙もなく簡単な手荷物検査だけでした。

手荷物検査の様子
手荷物検査の後、京都御所入門証をもらい首にかけ順路に従って見学です。

京都御所入門証
受付の横にトイレがあったので利用させてもらいました。またパンフレットが置かれていましたが日本語以外のパンフレットもありました。

トイレ

パンフレット置き場
職員による日本語,英語及び中国語の無料ガイドツアーもあります。
日本語は9:30、10:30、13;30、14:30の1日4回です。
事前の申し込み不要(無料)で所要時間は約50分です。問い合わせ先は075-211-1215(受付時間 8:30-17:15)宮内庁京都事務所参観係ですので詳しく見学したい人は案内してもらってはいかがですか?
今回は一人で回りました。いよいよ出発です。

ここから出発です。
最初に目にしたのが宜秋門(ぎしゅうもん)です。京都御所の門のひとつで西面の中門です。

宜秋門
順路を進んで行くと右手に見えてきます。なかなか立派な門です。
そこからすぐのところにあったのが御車寄です。

御車寄
次に紹介する諸大夫の間(しょだいぶのま)や清涼殿(せいりょうでん)などと廊下で繋がっているそうです。
貴族などが参内の際天皇と面会等のため使用した玄関です。
すぐ横に諸大夫の間があります。

諸大夫の間
諸大夫の間は、公家や将軍家の使者の控えの間で建物の右側に行くほど身分が高い部屋だそうです。
襖の絵柄から「虎の間」、「鶴の間」、「桜の間」と呼ぶそうです。
下の写真が「鶴の間」の襖絵です。

「鶴の間」の襖絵
下の写真は畳の縁の写真ですが畳の縁の色の違いを示しています。色の違いや部屋への入り方も身分の違いが反映されます。

畳の縁の写真
続いてあったのが新御車寄(しんみくるまよせ)です。御車寄と似ていますがこれは、大正4年(1915年)の大正天皇の即位礼に際に建てられたものです。大正時代以降の天皇皇后両陛下の玄関になります。

新御車寄
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次は月華門です。紫宸殿南庭の西側の門です。

月華門
承明門(しょうめいもん)が見えてきました。中の奥に見えるのが紫宸殿(ししんでん)です。

承明門
承明門は紫宸殿の南正面に位置する門で瓦葺、切妻屋根の12脚門です。
承明門を過ぎると紫宸殿が見えてきました。

紫宸殿
この写真で紫宸殿の前の向かって右側の木が左近の桜です。紫宸殿側から見ると左なので左近の桜と言います。向かって左側に右近の橘があるのですが建物に覆われて判りませんでした。
下の写真は、春の満開の左近の桜と右近の橘が見事な紫宸殿です。
紫宸殿は京都御所の中でも最も格式の高い正殿になります。明治、大正、昭和、三代の即位の礼はこの建物内で執り行われました。。入母屋桧皮葺の高床式宮殿建築です。
紫宸殿内には即位の礼の際、東京の皇居宮殿でご使用になった高御座が中央に御帳台がその脇に置かれています。
私が行った日はまだ高御座と御帳台は東京にありました。
紫宸殿の後にあったのが小御所(こごしょ)です。
パンフレットの参観順路では小御所の前に清涼殿に寄るのですが現在檜皮葺屋根の葺替を主とした工事をしており覆いが架けられ観ることは出来ませんでした。工事は令和4年(2022年)3月までかかる予定です。残念!
上の写真が清涼殿です。
小御所(こごしょ)を紹介します。

小御所
江戸時代には将軍や大名などの武家と対面や儀式の場として使用されたそうです。しかし昭和29年(1954年)に焼失し現在の建物は昭和33年(1958年)に復元されたものです。
小御所の向かいにあるのが御池庭(おいけにわ)です。

御池庭
御池庭は回遊式庭園で見えている橋は欅橋です。
御池庭の先にある庭が御内庭です。

御内庭
土橋や石橋を架け灯篭や庭石があり奥には茶室もあります。御内庭の前に御常御殿があります。
下の写真は出口付近に向かう時に振り返って撮った御常御殿(左の金の装飾の屋根)です。

御常御殿
このまま進むと出入り口である清所門へと続きます。

出入口に向かいます
受付をした清所門に帰ってきました。京都御所入門証を返し終了です。

ここで京都御所入門証を返します。
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京都御所清所門までのアクセス
今回、京阪電車の「神宮丸太町駅」から京都御所を目指しましたがそれ以外のアクセスを紹介します。なお環境省が出しているアクセスマップを載せておきますので参考にして下さい。

出典:環境省
- JR京都駅から
市営地下鉄烏丸線「京都駅」~(約10分)~市営地下鉄烏丸線「今出川駅」下車 3番出口徒歩6分
市営地下鉄烏丸線「京都駅」~(約7分)~市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」下車 1番出口徒歩13分
- 阪急京都線烏丸駅から
市営地下鉄烏丸線「四条駅」~(約5分)~市営地下鉄烏丸線「今出川駅」下車 3番出口徒歩6分
市営地下鉄烏丸線「四条駅」~(約3分)~市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」下車 1番出口徒歩13分
・市営地下鉄烏丸線「今出川駅」から「清所門」までの地図
「今出川駅」から「清所門」までは徒歩約6分(約450m)です。
・市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」から「清所門」までの地図
「丸太町駅」から「清所門」までは徒歩約13分(約1Km)です。
- 京阪電車「出町柳駅」から徒歩で「清所門」まで
「出町柳駅」から「清所門」までは徒歩約18分(約1.4Km)です。
所要時間
所要時間は受付からゆっくりと観て写真を撮りながらで約40分で回れました。
職員の案内で回ると約50分となっていたので40分というのは平均的な所要時間なのではないでしょうか。
あまり写真も撮らない人はもう少し短い時間で回れると思いますし、説明書きをしっかり読むと1時間以上かかるでしょう。
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まとめ
京都の観光名所といえば嵐山や清水寺が人気ですが、時間があれば京都御苑・京都御所にも足を運ぶと厳かな空気の中で静かに散策することができますよ!
明治維新まで天皇のお住まいであり日本の伝統を感じられる所でもあります。
今回は「京都御所見学に行ってきた!見学ルートの見どころや所要時間は?」と題してアクセスもあわせ紹介しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。